色・心・からだ
セルフセラピー

気持ちの落ち込み、それは誰にでも起きる日常の出来事です。その気分を引きずるか、早く切り替えができるかで、精神的にはもちろん肉体的にも、その人が抱える負担は異なってきます。

また、普段の気持ちに余裕があれば、落ち込んだとしても立ち直りが早いといえるでしょう。そのためにも日ごろから意識して、心が抱える負担を少しでも少なくしておきたいものです。

みなさんは、どのような心の切り替え方法をお持ちでしょうか。

一般的に趣味や運動が心にも良いと言われます。目的が楽しみやからだを鍛えることであっても、二次的効果として、積極的な心の動きやエネルギーの発散により、落ち込み予防や切り替えの促進につながるからです。

これに対して「セルフセラピー」は、自分を癒すための行為と定義できます。趣味や運動とは異なり、目的はストレートに「気持ちのメンテナンス」です。単純に、何か別のことをする気分転換ではなく、意図的に効果あることを行い、リラックス感を味わう、癒されることが目的なので「セラピー」と呼ぶのですね。

 

では、どんなことがセルフセラピーとして考えられるでしょうか。
たとえば、イメージセラピー、アートセラピー、アロマテラピー、セルフマッサージ、他にも、ミュージックセラピー、呼吸法、瞑想、チャンスがあればタラソテラピー(一人で海水プールにただ浮かんでいるだけで、セルフセラピー効果があります)なども、セルフセラピーとしてお勧めできます。

 

 

 

自分にあった方法を見つける「はじめの一歩」は、特殊なものや高価なものを揃えなくてもいい、一人でも簡単にできる、そんなことを考えて探してみるのがいいでしょう。
実際に行うときは、心の中で「気持ちいいなあ~」と自分が味わっている気持ちや感覚に、よく意識を向けることが大事です。

もしあなたがいま、ストレスの多い生活だと感じるなら、日常の中にホッとするような、リラックス感、静かで落ち着いた安心感を持つことは大切です。それが日ごろから心がけるべき、「心の負担を軽くする方法」のひとつだからです。

セルフセラピーを心のメンテナンスとして、趣味や運動と同じように、意識して生活に取り入れておく。こうした自分のための方法を見つけることは、快適な日常生活の保険といえるかもしれません。

ところで、人は心の状態を無意識に表現しています。
例えば、憂鬱な気分のとき、暗い色の洋服を選んでいませんか?明るい色など、とても着る気持ちにはなれないことがありますね。
また、怒っているとき、強いエネルギーが心の底から湧いてきて、それを外に出したくなるでしょう。声を荒げたり、机を叩いたりと、多くの人が体験していることかもしれません。
それが嬉しいというポジティブな感情のときでも、人は自然に笑顔となり、その気持ちが態度に出ています。つまり心の動きは、行動に影響し、自然に表われる表現につながっているのです。だから強く湧きあがる感情を抑え込んで、表現しないことは大変なのですね。

こうした、私たちが日常で十分味わっていないような感情や、抑圧している感情を、色を通すことで体験できるセルフセラピーがあります。






色は、人の感情につながるイメージを持っていて、気分に合った色を使ったり感じたりすることで、言語化されない未整理の気持ちまで、味わうことができると考えられています。

例えば、怒りの感情。赤や黒で表現する人は多く、それを思い切りぬることで、そのエネルギーが放出され、レベルを下げることがあります。しかも、色を客観的に見ることで、その感情と距離を置き、沈静化につながることもあるのです。

また喜びなどの豊かな感情を、色でさらに強めることができるかもしれません。
セラピーとして色を使う方法を見ると、直接感情に働きかけるため、一人でも簡単に行えるセルフセラピーとして活用できることがわかります。

そこでご紹介するのは、手軽にできる、「色の呼吸法」と「色のコラージュ」です。 色の呼吸法は、幸せな感覚をからだの内側に作り出すイメージで行えます。また色のコラージュは、気持ちの発散と、創作活動から得られる満足感をサポートできると思います。

さらに、効果の高い「イメージセラピー」もこのサイトでご紹介しています。イメージに音を加えた方法で、多くの方がリラックスと解放感を味わえるようです。ぜひ!お試しください。

からだの力を抜いて試す色の呼吸法 カラーセラピーの楽しみ